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Channel: 川合治義 つれづれのブログ
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蛍丸 ー 真田丸じゃありませんよ。

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 「ほたるまる」、日の丸ならぬホタルが丸まっています。12時のところが頭、11時のところの最後尾節が光っています。
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 昨年の7月に孵化したゲンジボタルの幼虫は藤谷川のカワニナを食らって何度も脱皮しここまで大きく成長してきました。
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 4月下旬の一日中しとしとと雨が降って地面が程よく濡れる日の晩に、ゲンジボタルの幼虫は命がけで水を離れます。
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 このような、川の脇に砂と泥の堆積した環境なら理想的です。そんなに這わずに土まゆを作る良いポイントが見つけられるからです。このどこかに一匹いるのですが分かりません。

 藤谷川も大半がコンクリートブロックで護岸されてしまい、ホタルたちは上陸するや3mはあろうかという垂直に近い壁を這い登らなくてはなりません。川の岸に自然に堆積した砂と泥のマウンドがあれば彼らには理想的なのです。
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 成虫と同じように5~10秒間隔で光ります。それを頼りに合羽を着て長靴姿の暇なおっさんが写真を撮りに近づいてきます。下の写真、12時のところまで上がってきたホタル、その先に石垣の継ぎ目が待ち受けています。
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 川から上がって来たばかりでふやけています。
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 6月末にはここに、このコケに卵を産みます。

護岸はコンクリートブロック、蛇かごなど上陸するには酷な環境です。藤谷は自治会の申し合わせで、「川沿いの農道の水平な部分の草刈りはヒモではせず、刃で4~5cm残して刈りましょう。」ということにしていただけました。
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 コンクリートブロックを這い登っても、ヒモで刈り払った乾いた地面ではホタルが繭を作れないからです。藤谷の人達がホタルを守るために協力し合っていることを分かってほしいです。

 昨夜も草刈りで硬くなってしまった地面を横切って農道の舗装を横切っているホタルも見かけました。
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 こいつ、3mのブロックを這い登り、踏まれても平気な草しか残っていない硬い地面をあきらめて農道の舗装を横切っていました。その向こうにはU字溝が待ち構えています。つまみあげて柔らかな草むらへ入れてやりました。その時、危険を感じて体を丸めたのが最初の写真、ほたるまる、です。

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 本当は、川の水面のすぐわきの砂と泥が堆積した草むらが最適なのです。
昼過ぎからの雨の昨日より、今日の方が上陸に適しています。今夜も出動です。


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